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ソディック、ALシリーズ8タイプを刷新

世界初 ワイヤ回転機構搭載

 ソディックはリニアモータ駆動ワイヤ放電加工機ALシリーズの新製品として、「AL i Groove Edition(アイ グルーブ エディション)」シリーズを開発した。20214月より発売する。ALシリーズのモデルチェンジ機種として8タイプをラインアップし、販売予定価格はALシリーズ据え置き(税抜1450万円~)。
 電極消耗を抑えながら高精度化を実現する、世界初の「ワイヤ回転機構」(特許取得済み)を搭載した。さらに、段差形状での加工性能を向上したほか、無人での連続加工を支援する様々な機能や自動診断機能を搭載することで、省資源・安定性・自動化に特化した優位性を発揮する。「EVモータコア用プレス金型製作や精密部品づくりなどにおける、さらなる高精度化とコスト低減、自動化ニーズの高まりに応える」(同社)。
 ワイヤ回転機構は、ワイヤを緩やかに回転させることで、電極消耗が加工に及ぼす影響を排除する技術。加工物の上から下までを未消耗のワイヤ表面で加工することができ、高精度な加工寸法が安定し、均一で高品質な加工面が得られる。ワイヤ消費量も抑制でき、ランニングコスト低減とエコロジーにも有益な技術という。
 また、噴流制御と高性能サーボ制御を駆使した高精度加工条件の充実により、最大板厚300㍉までの段差加工精度を向上した。アイコンにより視覚的に最適条件を選ぶことができ、段差形状の多数個加工や途中再開に対応するなど、段差加工性能アップの効果をより簡単に幅広く使用できる。

(2020年11月25日号掲載)