日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

NTTデータザム、EOS製3Dプリンター販売増

 NTTデータエンジニアリングシステムズのアディティブ・マニュファクチャリング(AM)事業部は71日付で別会社「NTTデータザムテクノロジーズ」として分離・独立した。AM事業の売上高が右肩あがりに増加していることを受けたもので、大阪府箕面市にある研究開発拠点、AMデザインラボには同社が設備する独EOS社の3Dプリンターを10台に増やした。
 同社はEOS機の販売と、それを前提とした受託造形などを行う。日本の工作機械メーカーが相次いで3Dプリンターを市場に投入するなかでどんな強みを打ち出すのか。同社は「ボーイング、GE、シーメンスなど名だたるメーカーが(EOS製)3Dプリンターで製造した部品を使って実際に設備を稼働させている。この実績が他の3Dプリンターとは圧倒的に違う」と話す。
 こうした実績に裏打ちされたノウハウを蓄積することで、販売力を増しているようだ。「3Dプリンターでモノをつくるために設計を変える必要がある、といったコンサルの力も高め、積層した部品の強度や経年変化といった観点からも助言できる」とし、受託造形を通じて顧客とともにパラメータ開発にも力を入れる。

2020710日号掲載)