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日本電産マシンツール、金属3DP中型機を追加

日本電産マシンツール株式会社

旧OKK技術を活用

 日本電産マシンツールは、パウダDED方式の金属3Dプリンタ「LAMDA」シリーズに中型機の「LAMDA500」を開発。9月より販売を開始した。
 航空・宇宙、自動車、建設機械などに用いられる金属部品に適した大きさとして、最大造形サイズを横500×500×高さ500㍉とし、かつ5軸形状の造形ができるよう2軸テーブルを標準搭載した。
 「母機には、高精度・高剛性で定評のあるニデックオーケーケー(旧OKK)の5MCを活用し、金属3Dプリンタに必要な機能を追加することで、複雑な形状の金属部品の積層造形に適した信頼性の高い装置を早期開発と商品化を実現した」(同社)。
 LAMDAシリーズの特長である、不活性ガスシールドにより高品質な金属造形を可能にするローカルシールドノズルは、ノズルの改良によりシールドエリアを従来比45倍に拡大させ、造形スピードと造形金属品質を向上させた。
 インプロセスで造形条件を最適コントロールして、高精度かつ長時間・安定造形を可能にするモニタリングフィードバックシステムやAIを取り入れた積層状態の判定機能も追加し、積層時に発生する異常をいち早く検出、積層ミスを未然に防ぐ。これらの機能により真空チャンバー等の周辺装置を追加せずとも、量産や実用に適した積層造形物の高効率生産を実現する。
 「昨今、DED方式の金属3Dプリンタは複数の異材料で形成される複層材料部品や、徐々に金属材料の組成を変化させながら造形する傾斜機能材料の開発にも活用が進んでいる。こうした将来が期待される分野に、当社のLAMDAシリーズを提案していく」(同)。
 なお、実機は118日から開催されるJIMTOF2022でお披露目する。

20221025日号掲載)