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ワルタージャパン、内径倣い旋削システム追加

高い安定性の取付可能に

 ワルタージャパンは、倣い旋削加工システムボーリングバーを発売した。外径倣い旋削加工システムのレパートリーを内径加工に拡張した製品。倣い角50度の「W1211」と725度の「W1210」として、ボーリングバー径25㍉、32㍉、40㍉をラインナップした。
 先端角35度のVB/VCチップを用いたISO工具の倣い旋削加工では、切削抵抗によりチップ座の変形とそれに伴うチップの微小振動が発生しやすい点が課題だった。工具摩耗の進行、チップ交換時の刃先精度低下を抑えるため、新製品のWLポジロック機構に3方向へのレールロック型チップ座デザインを採用した。
 高い安定性でのチップ取り付けが可能に。長い工具寿命だけでなく、従来製品に比べて約50%優れた刃先位置の再現性も達成できるという。押しと引きの2方向で使えるのもポイントに挙げる。
 4種類のWL25チップ(勝手なし・左勝手・右勝手・フルR)を使い分けることで、1本のボーリングバーで幅広いアプリケーションに対応する。ボーリングバーは内部クーラントに対応しており、すくい面への2本のクーラント供給に加えて、止まり穴加工において切りくず排出性を高める開閉可能な軸方向クーラントで、工具寿命と経済性を向上させている。

2022225日号掲載)