日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

アイカ工業、コンクリート片のはく落防止

短工期工法がNETIS登録

 アイカ工業の道路構造物向けコンクリート片はく落防止工法「ダイナミックレジン クリアタフレジンクイック工法」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録された。透明度が高く、施工後も目視でコンクリート下地の経過観察が可能な点と、最短1日で全行程が完了する施工性が認められた。
 橋梁やトンネルに使われるコンクリートは、健全であれば非常に強固なものの、中性化などの経年劣化で表面のコンクリート片がはく落してしまう可能性もある。国内のインフラは高度経済成長期に集中整備されているため、今後補修・補強が必要な施設が増えていくことが予想されている。
 今回登録された工法は、高欄側面、PCRC桁、RC橋梁などのはく落塊が小さいと想定される箇所に使用する。耐荷性は0.3kN以上。張出床板などのはく落片が大きい箇所に適応する「ダイナミックレジン クリアタフレジンクイック1500」(耐荷性15kN以上)も合わせて登録された。
 いずれも、透明性の高い特殊樹脂により下地の経過観察が可能。補強用繊維シートを使わず、コテで簡単に施工できる。高い耐久性も売りにしており、塗膜の変色を抑えられるのもポイント。アイカ工業は、建物の補修・補強を重点分野に位置付けており、NETIS登録製品として拡販を図る考えだ。

2022225日号掲載)