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ブラザー、SPEEDIO新モデル3機種

ブラザー工業(株)

写真左より「H550Xd1」、「W1000Xd2」、「M300Xd1」

シリーズ初の横形MCも

 ブラザー工業は、横形マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO H550Xd1Hシリーズ)」、主軸30番マシン最大クラスの加工エリアを有するMCSPEEDIO W1000Xd2Wシリーズ)」、複合加工機「SPEEDIO M300Xd1/M300Xd1-5AXMシリーズ)」の3機種を4月より販売する。
 SPEEDIOシリーズ初となる横形MCH550Xd1」は、主軸配置を横向きにすることで、コンパクトな本体サイズを維持しながら広い加工空間を確保。部品の多面加工や大型部品の加工に向く。
 装着可能な最も長い工具を設置した状態でΦ600×高さ580㍉の広い治具エリアを実現。大型の部品加工の場合には、加工部品が干渉しない位置に工具が移動し、治具エリアを最大でφ800×高さ580㍉まで拡大でき、大物ワークや長尺ワークの搭載や多面加工を可能にする。
 「一度に工具を30本配置できる新開発のマガジンは最長250㍉、最大重量4㌔グラムまでの大型工具を搭載可能。昨今、需要が増加しているEV向け部品で求められる大型のアルミ部品や、さまざまな加工ニーズに対応できる」(同社)。
 「W1000Xd2」は従来モデル同様にX軸移動量1000㍉、Y軸移動量500㍉と、主軸30番マシンの領域を超えた加工エリアで、複数の加工部品を並べて加工する多数個取り加工や、さまざまな治具を並べ置くことも可能。また、Z軸移動量は、プラス80㍉の380㍉に拡大した。
 さらに、従来モデルからテーブル最大積載質量はプラス100㌔グラムの500㌔グラムに増加。今まで以上に大型治具の搭載や大型部品の加工を可能にした。また工具マガジンは従来の14本マガジン、21本マガジンに加え28本マガジンを追加した。
 「M300Xd1」は、旋削・マシニングの複合加工から多面加工まで可能な複合加工機の新モデル。広い加工エリアと、28本マガジンを搭載し、従来モデルより加工の幅を拡大した。
 「M300Xd1―5AX」は複合加工に加え同時5軸加工に対応したモデル。「EVのモーターケースやボーンプレートなど複雑な輪郭形状のワークを高速・高精度に加工できる」(同社)

2023425日号掲載)