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アサダ、圧倒的な利便性で作業ラクに

アサダ(株)

ローベンド4000E(左)、スーパートロニック2000E

銅管ベンダも既設配管のねじ切りもコードレスで

「『とにかくラク』。——購入されたお客様は一様に言われますね」
 コードレス化が進んでいるパワー工具。配管機械・工具の開発、販売を手掛けるアサダは昨年秋に充電式電動ベンダ「ローベンド4000E」、既設配管用充電式ねじ切機「スーパートロニック2000E」を相次いで発売した。いずれも「国内初」の充電式となる2つの製品だが、売れ行きのスピードは予想以上で「一時は欠品となったほど」とアサダの営業本部商品担当マネージャー増田大季氏は話す。
 ローベンド4000Eはエアコンや冷凍庫の配管として使う銅管や、薄肉ステンレス管を曲げ加工できる製品。ビルの屋上で行うこともある銅管のベンディング作業だが、充電式では電源の手配が不要になり、手間が省ける。
 銅管1/2~13/8インチ、薄肉ステンレス管は10~20SUまでのサイズに対応する。従来品の100V電源の「ローベンド4000」と同等の曲げ能力を持ちながら、フル充電で28㍉の銅管の90度曲げ加工が60回行える。曲げ角度は3度刻みで調整でき、現場に応じた正確なベンディングが可能だ。
 スーパートロニック2000Eは、100V電源の従来機種と同様に既設管の増設・修繕工事など狭い場所に向いた既設配管用充電式ねじ切機。コードレス化により、天井裏や床下といった狭小スペースでの作業性をさらに高めた。フル充電時に1インチサイズで12口、2インチサイズで6口の切削ができる。
 「パワーが求められるねじ切り作業ですが、従来の100V電源タイプでは延長コードによる電圧低下や、漏電の心配がありました。充電式ではそういう点の考慮が不要で、従来機種と同じパワーを発揮できるため作業時間を短縮できます」と充電式ねじ切機の利点を話す。
 「百の現場があれば、同じ現場はありません。電源場所の確保や狭いスペースでコードの絡まりを気にせず作業できるのは、迅速を求められる現場では大きなメリット。これら2機種は100V電源タイプと機能は変わらず、従来からロングセラー商品でしたが、コードレスにしたことで売り上げが跳ねるように伸びた、というのはそれほど現場で待ち望まれていたということでしょうね」と増田氏は話す。
 また、2製品の18Vのリチウムイオンバッテリには互換性があり、「今後もバッテリに互換性のある充電式機械や工具を増やしていき、より作業者が使いやすい作業環境を実現する」という。

2023425日号掲載)