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ジェービーエムエンジニアリング、「Mastercam2021」日本語版リリース

ジェービーエムエンジニアリング(株)

多軸加工の高速化で生産性大幅向上

 ジェービーエムエンジニアリング(小谷幸次社長)はCAD/CAMソフト『Mastercam』の新バージョン「Mastercam2021」の日本語版を91日にリリースする。新版は多軸加工機能の高速化や旋削関連の機能面等がさらに強化されており、加工における生産性の向上と全体的な生産コストの削減に大きく寄与する。
 昨今、ワンチャッキングでの合理的な多軸加工がさらに増えている現状を踏まえ、新たに多軸ツールパス機能を追加。機能が拡張された複合軸ポケット加工では、バレル工具やレンズ工具をサポートする『Accelerated Finishing』技術により、指定した工具部位でワークとの接触を維持しながら、高効率の仕上げ加工を実現する。さらに、モデル形状に対して複数の平面から3軸の粗取り加工を計算できる自動割り出し粗取りツールパスも追加されている。
 旋削関連の機能強化として、チャックや爪の作成機能がソリッドモデルにも対応。「Mastercam Mill-Turn」ではコレットチャックにも対応し、サポートできる工作機械の幅を大きく広げた。「Mill-TurnのシミュレーションはMastercamシミュレーターのインタフェースと統一されており、従来のシミュレーターと同じ画面周りでお使いいただけるようになっている」(同社)。
 また、新たに追加された高度なドリル機能では、1つの穴の深さを複数の区間に分けることで細かな編集ができ、深穴や裏座ぐり加工を容易にする。同じく新機能の面取りドリルツールパスは、先端に角度の付いた刃物で穴を面取り加工する際の切込み深さを自動的に計算し、径や平面が異なる穴に対しても1本の工具で対応が可能。工程を分けずに正確な深さでツールパスを生成するなどNCプログラミングの速度、安全性、精度を大幅に向上させている。

2020825日号掲載)