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日研工作所、スラスト荷重を低減するシンクロタップホルダ

(株)日研工作所

ねじ品質・タップ寿命向上に寄与

 日研工作所はこのほど、新機構を搭載してスラスト荷重を抑えた微少フロート機構付きシンクロ用タップホルダ「ドリームシンクロタップホルダ」を発売した。「歩留まりが悪い」「刃物寿命が安定しない」といった諸問題の改善が期待できるという。
 タップ加工では機械側の送りとタップのピッチを同期させなければならず、同期ずれを防ぐためにはフロート機構付きのタップホルダを使用するか、対応する機械でシンクロ加工を行う必要がある。シンクロ加工ではフロート機構付タップホルダを使う加工と比べ加工条件を上げられるが、ねじ精度不良や工具寿命の悪化、刃物破損といったトラブルも散見される。微少な同期ずれや想定外の衝撃などシンクロ加工でもフランク面にかかるスラスト方向の負荷は軽視できず、そこで微少なフロート機構を装備したシンクロ加工専用のタップホルダが注目されているという。
 ドリームシンクロタップホルダは新機構「ドリームシンクロ」を搭載したことでスラスト荷重を大幅に低減。ねじ精度やタップ寿命の向上に寄与する。長寿命なフロート構造により、スラスト荷重の低減効果は155万回の動作後も変化がないなど長時間加工にも対応。「歩留まりが悪い、刃物寿命が安定しないなど、様々な問題の改善が期待できるシンクロタップ加工の切り札」(同社)という。

2023125日号掲載)