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寺岡精工、過積載を防止する計量システム

積載効率高め、物流急増に対応

 不要不急の外出自粛が叫ばれる今、ネット通販の利用が急拡大している。普段なら店頭で買う日用品も通販で注文するケースが多くなり、物流・通販業界では人手不足がさらに深刻化しているようだ。「荷物が増えても配送トラックを急に増やせない」そうした現場の悩みを解消する一手として、寺岡精工(東京都大田区)ではトラックの「過積載」を防ぎつつ積載量を効率化できるシステムを提案し、好評を集めている。
 寺岡精工が独自に仕組みを開発した「積載量管理システム」の操作は、車両番号を選択してカゴ車やパレットに積荷を載せたまま計量するだけ。車両ごとに積載量を管理して画面やラベルで可視化でき、過積載を防ぐアラート機能も搭載した。
 同社によると、「カゴ車やパレット等の積荷を『いくつ』『どれだけ』載せていて、『残りどれだけ載せられるか』がリアルタイムに分かるため、過積載対策に頭を悩ませていたユーザーに非常に喜ばれている。積載効率も向上でき、これまで見えなかった無駄なコストを削減できることも大きな魅力」という。カゴ車2台分のスペースがあれば計量できる省スペース設計。ライナレス式のラベルプリンターを採用しており、計量結果をラベルに簡単に印字。車両ごとの計量履歴を保存でき、管理にも役立つ。

2020525日号掲載)