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手動式のパレットチェンジャー

6月上旬開催の展示商談会「中部どてらい市」で初公開。この日から営業を本格スタートした(津田駒工業ブースで)

津田駒グループ「TTS社」が後付け提案

 津田駒工業の工業製品の修理・アフターサービスを手掛けてきたツダコマテクノサポート(石川県野々市・大河哲史社長、以下TTS)が、顧客ニーズに応えて手動式のパレットチェンジャーを開発、この6月に入り提案営業を開始した。
 機械稼働中に、外段取りでパレット上にワークをセットし、加工完了直後に手動で機械テーブル上のパレットと入れ替え、段取り時間を無くす。
 パレットチェンジャーとしては、数枚~数十枚のパレットの入れ替えにより、長時間にわたって変種変量加工を実現するオートパレットチェンジャー(APC)が知られるが、「市場からは、お手軽かつ低価格で自動化を実現したいとの声が多かった」(TTS)。装置は後づけ用であり、低コストで外段取りと自動化が可能になる。
 第一号機はファナック社の30番マシニングセンタ「ロボドリル」向けに開発した。今後は、他メーカーのマシニングに合う装置を開発していく考え。「小型マシニング用に絞って装置開発を続ける。各メーカーの機械テーブルの高さや間口にあうサイズの装置を順次作ることになる。多くのユーザーに、生産効率面でメリットを感じていただけるものと確信している」(大河社長)という。

(2023年6月25日号掲載)