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東北プレス工業、プレス屋がつくった焚き火台

焚き火台「魁偉(KAII)」はプレス屋がつくったことを納得させる頑丈さだ。

熱変形せず「何度組みなおしてもカッチリはまる」

 プレス加工業の東北プレス工業(宮城県大崎市、社員82人)が製造・販売する焚き火台「魁偉(KAII)」が売行きを伸ばしはじめている。庄子文隆社長は「まだまだビジネスとして成り立つレベルではない」と言うが、大崎市のふるさと納税の返礼品に選ばれたりアウトドア雑誌に取り上げられたりして、価格は税込19800円とけっして安くはないが、1年間に約100台売れるようになった。
 骨組みには高熱でも反らないよう厚み3~4㍉メートルのステンレス材を採用。庄子社長は「水洗いでき、熱で変形しないから何度組みなおしてもカッチリはまる。五徳を含め9パーツに分解してコンパクトに収納できる」と特長を話す。
 同社は受託加工を主事業とするが、自社の精密板金技術を生かした自社製品も持ちたいという思いから製品化した。「先が読みづらい時代だが、アウトドア用品なら一定の需要がある」と見る。2021年に開設したアウトドア用品販売ネットショップ「Orantia(オレンティア)」(https://orantia.official.ec/)に魁偉KAIIはもちろん、MINIテーブルやランタン、S字フックなども販売中。

東北プレス工業・焚火台P2.jpg

分解した9つのパーツ

2023625日号掲載)