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ジェイテクト、JTEKTブランド初の横形MC

FH5000シリーズ

剛性高め切削量1.2倍に

 ジェイテクトは621日、JTEKTブランドとして初の横形マシニングセンタ「FH5000シリーズ」を発売したと発表した。
 主軸剛性を36%向上し、スラントコラム構造の採用やガイド幅の最適化によって機械剛性を20%向上。切削量を従来比12倍に高めた。加えて主軸とテーブル、自動工具交換装置(ATC)をクラス最速まで高速化することで、生産性を従来比で13%向上させている。
 構造の最適化により熱変異を抑制。外気温が20度変化しても変位量を8マイクロ㍍まで抑えることができ、加工誤差を低減する。AIを実装した切削加工条件の自動決定機能「PROCESS SIGNPOST」(オプション)は、誰でも簡単にびびりのない最適条件を設定可能。これにより切削条件の検討が不要となり、作業時間を80%短縮できる。
 カーボンニュートラルへの取組みとして、自社製の主軸用軸受「ハイアビリー」を搭載し、高速主軸にグリス潤滑方式を採用することで主軸エア消費量を80%削減。さらにオプションのインバーター制御搭載の省エネ油圧ユニットにより消費電力を35%低減し、CO2の排出量を従来比で最大50%削減できる。
 「3機種のラインナップで、電動化が進む自動車業界を始め、半導体、建機・農機、鉄道など広い業種をカバーする。『価格を削れ、品質は削るな』をコンセプトとし、良質廉価な商品開発を目指した」(同社)
 価格は3270万円(税抜き)から。シリーズ合計で150台の販売を目指す。

2022710日号掲載)