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オークマ、三次元並みの寸法計測可能に

オークマ(株)

複雑部品に対応する門形MC

 オークマは、三次元測定並みの寸法計測が可能な5面加工門形マシニングセンタ「MCRBV」を発売した。100種類以上の主軸ヘッドが使用可能。半導体製造装置、エネルギー関連、航空宇宙分野など、多様な複雑大物部品も1台で完遂できるという。
 テーブル作業面積2000~4000×3000~12千㍉でサイズ展開する。販売価格はテーブルサイズ2500×5000㍉の機種で税別13090万円。熟練技能者に依存することなく、機械が自律的に品質を維持できる高精度・高性能な大型加工機のニーズが高まっていることから開発した。
 機上で加工から計測まで可能な知能化技術を採用。加工エリアの空間精度を高精度に維持するうえ、年間を通して変化する機械設置床面の影響に伴う機械精度の悪化を半自動で簡単に校正できるのが売り。「加工後にそのまま機上で段取り替えすることなく、三次元測定機並みの計測が可能」という。精度安定診断機能も標準搭載している。
 出力43㌔ワット(10分定格/連続定格=37㌔ワット)のビルトインモータ主軸を適用し、正面フライスによる切削排出量を1分あたり1170立方㌢メートル(ワークS45C)まで高めた。従来機で実績のある主軸ヘッドが選択可能。5軸加工も含めた複雑な形状の部品にもワンチャッキングで対応できる。
 早送り速度も大幅に向上。Z軸で従来機比2倍の毎分30㍍、Y軸で16倍の32㍍まで高めることで、非切削時間を短くし、トータルリードタイムを縮められるのもポイントに挙げる。メンテナンスの負担を軽減するため、加工室内の切粉搬送能力を1時間あたり従来機比2倍の053立方㍍まで上げている。

(2020年11月25日号掲載)