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ダイヘン、溶接システム「シンクロフィード」

(株)ダイヘン

シンプルな薄板モデル

 ダイヘンは、スパッタ発生量を最大98%減らせる溶接システム「シンクロフィード」から薄板モデルを発売した。機器構成をシンプルにすることで操作性やメンテナンス性が向上。販売価格を税別750万円まで抑えた。
 「シンクロフィードLite~薄板モデル~」は、需要の多い軟鋼溶接にターゲットを絞って製品化した。新ワイヤ送給装置の開発により、ワイヤバッファとプッシュフィーダーを構成機器から削除したのが特徴。従来システムに比べて、メンテナンス項目を約50%削減した。機器特有のパラメータ調整を不要にしたことで、セットアップ時間を約25%縮めた。
 担当者によれば、「ちょこ停止を減らし、さらに調整忘れによる不良も削減できる」という。軟鋼ワイヤφ0.8~1.2㍉、最大電流350A(使用率100%=MAG溶接時270A)まで対応する。電圧を変更しても、一定の溶着量で幅広いフラットなビードを形成。自動車の足回り部品やフレームにも適用可能な溶け込みを確保する。
 販売予定台数は「マルチマテリアルをターゲットとした」従来システムと合わせて年間1300台。担当者は「そのうち約7割(900台)がLiteの販売台数。メインで売れていく、シンクロフィードの訴求版といっていい」と話していた。

2020910日号掲載)