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ダイヘン、ドイツ溶接機メーカ大手を買収

(株)ダイヘン

調印式(左:蓑毛正一郎社長 右:ヴォルフガング・グルーブ社長)

26年までに欧州トップシェアへ

 ダイヘンは830日、ドイツ国内シェア2位の溶接機メーカのローヒ・シュヴァイステクニック(ローヒ)社を完全子会社化すると発表した。株式譲受完了は20241月、取得価額は約2200万ユーロ(約34億円)。
 欧州での溶接機・アーク溶接ロボット事業を大幅強化する。「26年度までに欧州の売上高を現状比約3倍の200億円超に拡大し、欧州市場のトップシェアを狙う」(同社)。
 ローヒ社が持つ西欧の販売ネットワークと大手ユーザーへの直販体制を活かし、西欧で新接合機器など独自の接合機器の販売を加速させる。また、これまで欧州事業強化策として買収したドイツのシステムインテグレータ(ラゾテック社、フェミテック社)を活用し、ローヒ社顧客の多様な自動化ニーズにも応えるという。
 加えて、欧州市場での認知度向上により、グローバルワイドにEV・風力発電の新たな分野での販売拡大を目指す。
 ローヒ社とのグローバルスタンダード溶接機の共同開発について「我々の溶接プロセス技術やインバータ技術、ローヒ社の欧州市場にフィットしたデザインを融合し、これまでにない新たな製品を23年後にはリリースしたい。主に自動車向け欧米市場を想定している」と語った。(830日十三事業所での記者会見にて) 

2023930日号掲載)