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寺岡精工、物流向け企業間共創プログラムに参画

物流課題解決に向け効果検証

 寺岡精工は、野村不動産が運営事務局を務める物流に関する課題解決を目指す企業間共創プログラム「Techrum(テクラム)」に参画する。検証拠点である「習志野PoC Hub」では、王子ホールディングスの製品と接続。寺岡精工の採寸計量器「SPK-25」、「SMART QBING」、自動仕分け機「SORTING SYSTEM」と、王子ホールディングスのオーダーメイド段ボール加工機「3辺可変セミオートシステム」を連携した、通販事業者向け出荷モジュール(採寸計量+梱包+自動仕分け)を提供する。
 SPK-25で商品の採寸計量を行い、そのデータを3辺可変セミオートシステムへ連携させる形だ。商品サイズを正確に計測・データ化することで、商品サイズに合わせた段ボールを制作。手作業で梱包後、SMART QBINGが梱包物の3辺サイズ・重量を自動計測し、読み取ったバーコード情報や計測結果から荷物の仕分け作業を自動化し、出荷にかかる作業工程・工数を削減する。
 寺岡精工はこれまで計測器やピッキング、ラベルプリントシステムなどを提供してきたが、物流に関する問題解決に向け「他企業との連携が不可欠なものであることを感じていた」ことから、情報収集や実証の環境も整ったテクラムへ参画した。今後は発送工程におけるラベルの印字・貼り付けの自動化や、上流工程での「AIピッキングカートシステム」を用いたピッキング効率化提案も検討する。

20211010日号掲載)