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岡本工作機械製作所、機上計測ユニット提案強化

(株)岡本工作機械製作所

汎用研削盤も機上計測で省力化

 岡本工作機械製作所は精密平面研削盤「PSG-SA1」シリーズのオプション機能である機上計測ユニット「Quick Touch」の提案を加速している。
 PSG-SA12017年の発売以降、国内シェアNo.1の汎用平面研削盤。累計5000台超の製造を記録したPSF-DXシリーズの後継機にあたり、操作盤に大型タッチパネルを採用するなど、従来からの操作性の良さに熟練作業者以外でも使いやすい工夫を施した。
 機上計測ユニットQuick Touchは専用プログラム不要で、直感的にチャック上のワークに測定器を当てるだけで数値が反映される自動化システム。
 「精密測定の前に機上測定を行うことで次工程をスムーズにし、不良品を大幅に削減する。また、砥石径を計測可能なエアセンサによって自動サイクルにも対応できる」(同社担当者)
 PSG-SA1は従来通りの手動研削だけでなく、ドレスを含んだ粗・仕上げ・スパークアウトといった連続した研削サイクルを自動で行える。そこに機上計測を組み合わせる事で、ワークを機械から取り外さずに寸法計測できるだけでなく、計測した寸法を基に砥石の当て込みの自動化・簡略化や加工後測定による追い込み加工にも活用できる。
 生産現場からの要望で開発した経緯もあり、手動でレバーとボタンを操作するだけで測定可能。汎用研削盤らしい人の感覚に沿った形で、機上測定による省力化の恩恵を得られる。

2024325日号掲載)