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コマツ産機「業界初」の水中切断ファイバレーザ機

コマツ産機(株) 

熱影響抑え長尺を高精度加工

 コマツ産機はこのほど、水中での形状切断を行うファイバレーザ加工機「TWCL10-1/TWCL08-1」を発売した。ともに発振器の出力は6.0㌔ワットで、最大22㍉までの板厚の切断が可能(軟鋼)。独自の手法でレーザ光を水中で安全なレベルまで減光しており、マシンカバー不要でレーザ安全クラス1を実現した厚板鋼板向けファイバレーザ加工機は「業界初」という。
 同製品は水中で冷却しながら切断を行うことで熱歪みを抑制し、不良率を低減。特に熱変形が起こりやすい長尺ワークの高精度切断で効果を発揮する。熱影響を抑えることで製品間ピッチを縮めることが可能で、歩留まりの改善や鋼材費の抑制も期待できる。ヒュームの発生を抑えられるメリットもある。
 省エネ性能にも優れる。マシンカバーレスのため加工機本体が軽量で駆動電力を減らせるほか、ヒュームを回収するための集塵機も不要。ファイバレーザ機は元々CO2レーザ機と比べ省エネ性能が高いが、従来のファイバレーザ機を上回るCO2排出削減効果が期待できる。標準価格はTWCL10-1が税別12000万円で、国内で年間25台の販売を目指す。

2023310日号掲載)