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ワルタージャパン、重荒加工向けチップブレーカー

重荒加工用HU旋削チップブレーカー

非鉄金属加工に適した超硬ドリル

 ワルタージャパンは8月末から9月にかけて、新製品を相次いで発売した。
 「HU3」と「HU5」、「HU7」は高い汎用性を持つ重荒加工向けネガ片面使いの旋削チップブレーカー。
 鉄系および鋳鉄系ワーク向けチップブレーカーのHU7は、ネガランド付き直線切れ刃により、高い送りおよび最大17㍉メートルまでの大きな切り込み深さに対応する。鍛造黒皮や重断続切削など難しい加工においても高い安定性を発揮し、最大の切りくず排出量を実現した。
 HU5は曲線切れ刃とオープンなブレーカー溝デザインが、ソフトな切削動作と低い切削抵抗を実現する。高合金鋼、耐熱合金およびステンレスなど、切削熱やビビりの発生に注意が必要な加工に向く。
 HU3は、ノーズR部のV型チップブレーカーにより、小さな切り込み深さ及び鍛造ワークなど取り代が変化する加工においても最適な切りくず処理を実現する。特に鉄系ワークでは0.8㍉メートルの切り込み深さから対応可能。
 「3種類の最新重荒加工用チップブレーカーは、高い耐摩耗性を発揮する稠密微細柱状晶多層MTTiCN構造をもつTigertec Gold WPP10GWPP20Gおよび WPP30G材種。石油・ガス、航空宇宙、エネルギー産業、輸送機および大型ワークの一般部品加工において、高い生産性とプロセス信頼性を実現する」(同社)
 「Advance DC165」は非鉄金属の加工に特化した超硬ドリル。ストレートフルートデザインで、ツイストドリルにおけるプロファイルのねじれがないため、面取り刃やザグリ刃などを備える特殊段付きドリルに適した仕様。ポリッシュフルートにより、切りくずを確実に排出し構成刃先の発生を抑え、アルミニウムなどの非鉄金属や鋳鉄系ワークの加工に向く。ドリルはダブルマージンで、正確な真円度と真直度、高い表面品質を実現する。
 「メーカーオリジナルのリコンディショニングサービスを提供するとともに、短納期特殊品制作システム『Walter Xpress』により、最大12×Dの特殊品を23週間の納期で製造する。標準レパートリーに加え、ユーザーの用途や仕様に沿った特殊工具で、生産性向上に寄与する」(同社)

20221010日号掲載)