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アマダが「第3世代」展示場

Amada Global Innovation Centerの外観

顧客が使えるラボは業界初

 アマダは23日、神奈川県伊勢原市の本社内に技術提案施設「Amada Global Innovation CenterAGIC)」をオープンし、関係者や報道陣に公開した。従来の「ソリューションセンター」を全面刷新し、延床面積約3万平方㍍に90台以上の製品(うち85%は新製品)を展示する。3年がかりの投資額は約250億円(宿泊機能を完備する研修施設「アマダフォーラム」を含む)。
 「第2世代のソリューションセンター開設(1992年)から30年が経ち、機械メーカーなのでやはり技術志向をいっそう強めるとともに、お客様とともに発展することを具現化した。Innovation LABOは業界初だ」
 会見を開いた磯部任社長はそう説明した。顧客専用の研究スペース「Innovation LABO」は最新加工機や検査機器などを常備するラボルーム9室と測定室1室で構成。「お客様自らが自社が抱える様々な課題をアマダの技術スタッフとともに加工検証し、その場で要求品質などを検証できる」と言う。
 90機種超を展示する「Innovation SITE」は板金、切削・機構、プレスの各商品エリアをもつ。従来型のマシン展示による「何ができるか」よりもむしろ「何故できる」をコンセプトに据えた。山梨貴昭専務執行役員は「『何故これまでより精度が出るのか』『何故この加工が可能なのか』という技術的根拠を示し、理解と納得を深めていただくことを目指す」と説明した。この背景には何があるのか。板金開発・生産本部副本部長の山内和幸氏は「情報化が進みカタログスペックだけでは当社の優位性は理解してもらいにくい。お客様のメリットをより深く理解してもらいたい」と言う。

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Innovation LABOの測定室

2023225日号掲載)