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ダイヘン、マルチな溶接機

(株)ダイヘン

1台で主要材質に対応

 ダイヘンは、鉄、ステンレス、アルミなどの主要な材質に1台で対応できるCO2MAGMIG自動溶接機「Welbee Inverter P350L」を発売した。WelbeeシリーズのCO2MAG溶接電源では初めて、直流TIG、直流手棒溶接モードを標準搭載。自社以外のロボットメーカーのインターフェースも用意し、年間1500台の販売を目指す。
 溶接構造物の軽量化・小型化を図る目的で、材質の多様化、薄板の採用、異なる板厚の組み合わせが進んでいることを受けて開発した。材料や目的に応じてモードを使い分ける。選択可能なモードとして、スパッタ発生量を6~8割減らせる独自工法「CBT-EX」のほか、深い溶け込み向けの直流パルス、精密な入熱コントロールが必要な場合に使用する直流ウェーブパルスなどがある。
 出力電流範囲は30350A。シリーズの特徴である溶接制御LSIが材料に合わせてパルス波形をコントロールし、低電流から高電流域までスパッタの少ないアークが得られる。亜鉛めっき鋼板など表面処理鋼材への適応に優れているという。
 メーカー希望価格は半自動仕様(軟鋼・空冷)10メートル延長セットで税抜1426900円。担当者は「年間販売計画のうちロボットは7割を見込んでいる。とくに自動車関連ユーザーはマルチな電源を求めているし、1台ですべてカバーした方が使いやすい」と話していた。

20191210日号掲載)