日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

中村留精密工業、ATC型複合加工機のフラッグシップモデル

中村留精密工業(株)

加工ワーク拡大、多品種少量対応へ

 中村留精密工業はこのほど、ATC型複合加工機のフラッグシップモデル JX-200」を発表した。世界最小クラスのATC工具主軸「NT Smart Cube」を搭載しており、加工エリアを広く使うことが可能。作業のパフォーマンスを向上させている。
 マイナス95度~95度までスイングする工具主軸と Y軸を持つ下タレットにより、幅広いワークに柔軟に対応。これらを組み合わせることで、L/R主軸での左右同時加工など様々な工法を可能にする。どの素材でも安定した加工を実現するために、新コラムも採用。これにより重心が最適化され、多方向から掛かる負荷に対する耐久性を担保。旋削から穴あけ、ギア加工、ミーリングなど、 1台の機械で様々な作業に対応できるモデルとなっている。
 開発の背景には、様々な種類のワークを加工したいという顧客からの要望の増加がある。「材料に関係なく、安定的に精度良く良品を出せるATC型複合加工機」をコンセプトに設計。工具本数を増やすことで多品種少量生産に対応できるATC機を実現した。
 中村匠吾社長は「JX-200 は『できない』を『できる』 に変えるATC型複合加工機。各部署で意見を出し合い、使いやすさと高い加工能力を兼ね備える機械を考えた。コラムやフレーム構造という内部のこだわりに加え、外観もシンプルかつスタイリッシュなデザインに仕立てた」とする。
 価格は7000万円(税抜き、ATC80本・高精度ミル仕様・完品排出装置・表示灯などの仕様を含む)で、月に10台の販売を目指す。

(2022年6月25日号掲載)