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ダイヘン、ハンドリングロボ強化

(株)ダイヘン

六甲TC拡張、用途別提案

 ダイヘンは、ハンドリングロボットの提案を強化する。六甲テクニカルセンター(神戸市東灘区)のデモエリアを800平方mに拡張。レーザ加工、組立、工程間搬送などを用途別に見せることで、最大の強みであるアーク溶接以外の分野でも施工実験から立上げ、メンテナンスまでワンストップで対応できる点を伝える。
 必要な機器や機能を用途ごとにまとめてパッケージ化して実演・提案することで、ロボットに馴染みのない中小企業の要望に応えるのが狙い。すでに溶接ロボットを導入している顧客にも、溶接前後工程の自動化を提案する。FAロボット分野の売り上げに占めるハンドリングなど「非アーク」の割合を、現行の10%から2022年度までに25~30%まで高める考えだ。
 センターのロボット展示数は30台。なかでも3倍に増設したハンドリング向けは可搬重量5~100kgまで12台揃えた。視覚センサと自動ネジ締め装置を活用した組立、自律搬送台車による工程間搬送など、他社製品とセットアップしやすくした機能開発も含めてアピールする。
 大きさや形状の異なるワークに対応するために、箱物、袋向けのロボットハンドも用意。「チャック設計も対応できる。ハンドメーカーとの連携を進めているところ」(FAロボット事業部)という。レーザ加工による線溶接で強度を高める提案では、板厚比を考慮せずに複数枚の重ね板溶接が可能な点を紹介した。
 担当者は、「中堅、大手のシステムインテグレータが手のまわらない案件を当社がサポートする。用途ごとにパッケージ化すれば検討期間が短くなり、導入イメージもしやすい」と話していた。

■中空の100kg可搬

 ハンドリング向けに可搬重量100kgの新機種「FD―B100」も発売した。ショルダ部分と手首軸に、ツール用ケーブルを収納できる大口径の中空構造を採用した。
 「オフラインプログラミングでは、ケーブルの挙動予測が難しい。そのためケーブル干渉の実機確認が必要となり、作業の長時間化が問題になっている」ことから、ケーブルの断線原因となるワークや治具の干渉を減らせる点をメリットに挙げる。
 「業界最小クラス」の旋回半径485mmに設計したことで、高密度配置を可能にした。溶接関連でボリュームゾーンが大きい自動車部品の搬送のほか、切削、研磨、シーリングの需要も見込んでいる。


2021125日号掲載)