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シーメンス、電源品質解析ソリューション発表

アナログ・デジタルIC設計向け

 シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)は、アナログIC、デジタルIC、ミクスドシグナルIC設計向けに、パワーインテグリティ(電源品質)解析ソリューション「mPower」を発表した
 アナログICは、音や動き、映像などの物理的な「現実世界」のデータをデジタル形式に変換するもので、電子機器、自動運転、IoTなど幅広く活用されている。こうした伸長著しいIC業界において、シーメンスはEDA(導体や電子機器の設計作業を自動化で行うこと)向けソリューションでICパワー解析市場に参入する。
 同ソフトは、トランジスタ数の制限なく評価が可能であり、アナログ、デジタルICの両方のエレクトロマイグレーション(EM)や電圧降下(IR)の解析に対応。これまでツールがなかった大規模のアナログIPブロックを対象とした解析を可能にした。
 「2.5D/3DIC実装に加えて、すべての2D設計規模の電源品質解析を可能にし、既存の設計フローにも容易に統合することができる。『mPower を利用することで、設計者は、パワーIC関連の設計目標が満たされていることを、より迅速かつ詳細に確認できる。これによってIC分野ユーザーの品質の飛躍的な向上、信頼性の強化、市場投入までの時間の短縮に大きく貢献する」(シーメンス・プロダクトマネジメント担当シニアディレクター、ジョセフ・デイビス氏)

20211025日号掲載)